団地の1階は、高齢者や小さいお子さんがいる方に人気です。
でも、
- 1階だと防犯面が心配
- 湿気やカビがスゴそう
- 虫が多そうで怖い…
と心配している方も多いようです。
以前は4階に住んでいたこともありましたが、母が怪我をして階段を登るのが大変になったため、団地1階に引っ越すことに。
年齢を重ねるごとに、1階は本当にラクで良い!!と実感していますが、いちばん困ることが湿気です。
湿気さえ何とかすれば、団地1階は案外住みやすい!と私は思っています。
そこで、団地の1階に引っ越しを検討している方へ、実際に住んでみて感じたメリット・デメリットをお話します。
高層階と比べて、団地1階に住むメリット
特にメリットを感じたことは、以下の4つです。
- ゴミ出しや買い物が圧倒的にラク
- 下の階への音を気にしなくて済む
- 地面が近い安心感
- 高層階に比べて地震の揺れが少ない
ゴミ出しや買い物が圧倒的にラク
以前4階に住んでたということもあり、1階のゴミ出しや外出への気軽さはとても強く感じます。
ゴミ出しは、玄関を出てから1分で終了。
水などをケース買いしたときも、1階なので余裕で運べます。
私の母もそうですが、年齢を重ねるにつれて体力も落ちてくるので、階段は辛く感じるようです。
怪我のためという予期せぬ引っ越しでしたが、まだ母も元気なときだったので、引っ越し作業や環境の変化にも馴染みやすく、かえって良いタイミングだったかなぁと思っています。
下の階への音を気にしなくて済む
特に小さいお子さんがいるご家庭では、下の階への足音が気になりますよね。
トラブルになるのも避けたいし、かといって小さい子供は伝えても理解するのが難しいし、いちいち注意するのもかわいそう…。
そうした悩みが皆無なのが1階です。
ちょっとしたエクササイズも、1階なら遠慮なくできます!
地面が近い安心
火事や地震など、「何かあったときにすぐ逃げ出せる安心感」が1階の良いところです。
最悪ベランダからでも飛べます!
団地の周りにはけっこう色々な草木が生えているので、自分の庭のような感覚で季節ごとの花を楽しむこともできます。
すぐそばに土が見える安心感は、4階では感じたことのないものでした。
高層階に比べて地震の揺れが少ない
震度5強の揺れに襲われた2011年3月の地震では、1階でも立っていられないほどの揺れを体験しましたが、物が落ちたりすることはほぼありませんでした。
当時4階に住んでいた友人宅では、棚から物やお皿が落下したとのことだったので、やはり団地も高層階ほど揺れが激しくなる傾向にあるようです。
団地1階に住むデメリット
団地1階のデメリットは以下のとおりです。
- 団地1階は湿気がすごい
- 人の目線は多少気になる
- 防犯意識は保っておく
- 4階と比べて、小さい虫が多い
- 高層階と比べると周りの生活音は大きい
団地1階は湿気がすごい
これが最大の悩みです。私の住んでいるところは特にひどいのかもしれません。
除湿器は必須!
除湿剤も使っていますが、そんなんじゃ全然間に合わないのです。
「カビ」!!
梅雨から夏場にかけて、湿度と気温が急上昇してカビは一気に増えます。
特に押入れ、放っておくとタンスや下駄箱、壁に掛けた布製品なんかもカビていました…。
冬は冬で結露がすごいです。でも気温が低いので、カビの成長はゆっくりめ。
定期的な掃除、換気が欠かせません。
カビについては本当に悩んだり対策もしましたので、また改めて記事にしたいと思います。
追記:押入れカビ対策の記事はこちらをどうぞ↓↓↓
『カビに悩む、団地1階住人の押入れ掃除と対策』
人の目線は多少気になる
床面が地面よりも高めに造られている団地であれば、道を歩いている人と同じ高さで目が合うことはないのであまり気になりませんが、ベランダで作業しているときに通路を歩く人の視線を感じることはあります。
通行人も別にあえて見ているわけではなく、視界で動くものがあるからたまたま見た、という感覚だと思うので、そんなに気にしないようにしています。
でも夜にカーテンをしないで照明を点けたままにしていると、向かいの棟の高層階からはこちらの部屋の中が見えてしまうので、日が暮れてきたら早めのカーテンをおすすめします。
昼間は窓の反射もあって外からはそんなには見えないと思いますが、完全オープンだとちょっぴり気になるときもあります。我が家ではレースカーテンで対策したり、場所によっては窓に目隠しシートを貼っています。
防犯意識は保っておく
団地に限らず、1階は防犯意識が必要ですよね。
4階に住んでいた頃は、夏の夜に窓を開け放して寝ることもありましたが、1階では必ず窓は閉めて施錠しています。外の風は気持ちが良かったので、そこだけちょっと残念です。
下着泥棒などの心配については、床面が高ければ、外から手を伸ばしても洗濯物に手が届きません。
棒などの道具を使わないと無理だと思うので、団地の環境にもよりますが、昼間は人目があって難しいのではないでしょうか?
でも、下着類は見えないように干すなどの対策はしておいた方が良いと思います。
「団地1階だから危険」というのではなく、どこでもリスクはさほど変わらず、むしろ人通りの量や目隠しになるような木や壁の有無など、環境じゃないかなと感じています。
よじ登ろうと思えば簡単に登れることは間違いないので、外出時や就寝時の施錠など、通常の防犯対策も必要です。
4階と比べて、小さい虫が多い
我が家では、時期によっては2~3mmぐらいのコバエ(?)が、多いです。ある程度は諦めつつも、あまりに多いときはティッシュで捕殺しています。
お風呂場ではダンゴムシやナメクジがいたこともありましたが、お風呂場の窓に網戸を付けてからは減りました。それでも見つけたときは、かわいそうだけどシャワーで流して対処しています。
一時期、ヒメアリ?と思われる1~2mmのアリに悩まされたこともありました。業者に来てもらったこともありましたが、結局今では市販のシロアリスプレーで対処できています。
皆さん気になる「G」についてですが、夏場に何回か見掛ける程度で、遭遇率は4階とさほど変わりません。
一応、家中にアース製薬の『ブラックキャップ』を置いていて、年1回取り換えています。
いつのものかわからなくなるので、交換した年と月を記入したシールを貼っています。たまに、何年も前のが出てくるので、書いておくと便利です。
ブラックキャップはなかなか効果あるな、と感じています。Gを見かける回数が少ないことはもちろん、出てきたGがだいたい弱っているからです。
すばしっこくなくてむしろヨロヨロしているので、発見次第ゴキ用殺虫スプレー『ゴキジェットプロ』をかければ、「秒速ノックダウン」の売り文句通り簡単にサヨナラできます。
高層階と比べると周りの生活音は大きい
地面に近いぶん、道路の音やサイレン、ご近所さんの立ち話、子供の声などが届きやすいです。
とはいえ慣れてしまって、今はほとんど気になりません。
団地1階がオススメな人、やめた方がいい人
団地1階がオススメな人
- 階段の上り下りがきつい
- 小さいお子さんがいる
- 地面に近い安心感が欲しい
さまざまな事情で「階段を上るのが大変…」という方は、1階がおすすめ!買い物やごみ捨てなど日常の行動が本当にラクです。
私の住む団地では1階でも5~6段ぐらいの階段はありますが、もう高層階とは比べものにならないくらいラク!!
そして足音や生活音など、下の階への音を気にしなくて済むので、小さいお子さんがいる方にもおすすめです。
環境によっては季節の花を近くで見ることができたり、いざというときの逃げやすさであったりと、心の潤いや安心感が得られました。
団地1階がオススメでない人
- 掃除が苦手
- 小さい虫でも絶対に嫌!
- 人の視線を気にしやすい
オススメでない人は、あまり掃除に手を掛けたくない人(←過去の私)。
湿気を放っておくと、特に春から夏は一気にカビだらけになってしまい、身体にもよくありません。
私はだいぶ無頓着だったので「なんだかおかしいぞ?」と思った頃にはあちこちカビだらけになっていて、いろいろなものを処分しました。
除湿器で完璧に湿気コントロールできればいいですが、掃除はやっぱり大切です。
湿気の度合いは立地にもよると思うので、こまめにとは言わなくとも、定期的には掃除しないといけない状況です。おかげさまで(?)以前よりも衛生に気を配るようになりました。
小さい虫や人の視線はさほど気にしなくなるぐらいに私のメンタルは育ちましたが、「どんなに小さくても虫は絶対に嫌!!」「見られてないかどうしても気になる」という方には、気にしながらの生活はツラいと思うのであまりオススメできません。
とはいえ虫よけ剤や、目隠しカーテン、ベランダの目隠しシェードなど、できる対策もあると思うので、一度検討してみてはいかがでしょうか?
団地1階への引っ越しを考えている方へ
どんな住宅にもメリットやデメリットがあり、どれを取るか、何を許容できるかで決まりますよね。
ラクさと気軽さ・地面に近い安心感は、1階に住んでみて感じた大きなメリットです。
我が家では1階に住むことのメリットが大きかったので、デメリット(特に湿気)は対策をして暮らしていくことにしました。
高層階は足腰が元気であれば、おすすめです!
風通しは良いし、視線は気にならないし、道路の音や外からの話し声も届きにくいし…。重い買い物などはちょっと大変だけど、良い運動にもなります。
ただ、さまざまな理由で1階を選択する場合、どんなメリットやデメリットがあるのかをあらかじめ知っておけば、前もって対策や心構えができるかもしれません。
団地の高層階(4階)と1階の両方住んでみた感想を書いてみましたが、お役に立てば嬉しいです。
湿気対策についてはまた記事にしていきます!